平成27年第4回定例会・予算特別委員会(12月7日)
2018.05.10 16:00:00
第4回定例会・予算特別委員会第1分科会(12月7日)
1 空港の24時間運用について
・ 住宅防音対策における防衛省仕様との違い
・ 基金事業と補完工事を同時に行うことによる上限額を超える工事に関する可否
・ 地域による工事の優先順位の考え方
・ 不適切な行為を行う工事業者への対応
・ 業務の平準化を踏まえた設計と施工の時期をずらすことの可否
・ 工事希望件数に応じた予算確保
・ 対策内容の住民への周知方法及び実施主体である財団の体制強化等について
・ 住宅防音対策における防衛省仕様との違い
・ 基金事業と補完工事を同時に行うことによる上限額を超える工事に関する可否
・ 地域による工事の優先順位の考え方
・ 不適切な行為を行う工事業者への対応
・ 業務の平準化を踏まえた設計と施工の時期をずらすことの可否
・ 工事希望件数に応じた予算確保
・ 対策内容の住民への周知方法及び実施主体である財団の体制強化等について
(梅尾委員)
それでは、トップバッターでありますけれども、新千歳空港の24時間運用について御質問してまいりたいと思います。
御承知のように、深夜・早朝時間帯における発着枠拡大について、今年8月までの、千歳市及び苫小牧市の空港周辺地域住民との合意を踏まえ、10月15日から臨時便並びにチャーター便の運航が可能となりました。
11月20日には、この拡大枠を活用した初便が運航したところであります。来年3月末のサマースケジュールからは、定期便も運航する見込みであり、これらの運航に住民の理解と協力を得ていくためには、道が住民と約束した住宅防音対策をしっかりと実施していくことが必要であると考えるわけであります。
そこで、住宅防音対策の実施に向け、道や、対策の実施主体となる公益財団法人新千歳空港周辺環境整備財団の対応について、以下お尋ねをしてまいりたいというふうに思います。
まず1点目は、工事の内容についてであります。
今回の住宅防音対策は、防衛省の基準に準拠して工事を行うこととなっております。防音サッシの仕様が防衛省の仕様と異なることは承知しておりますが、基本的には、防衛省と同様の防音工事を行うものと認識しているわけでありますが、いかがか、お伺いをしたいと思います。
(新千歳空港周辺対策担当課長)
住宅防音工事についてでありますが、このたびの発着枠拡大に伴う住宅防音対策では、工事の設計基準や仕様を、国が新千歳空港周辺で防音対策を実施している防衛省の基準に準拠することとしており、ガラスの厚さなど、防音サッシの仕様が若干異なる以外は、防衛省と同様の内容で工事を実施することとしております。
以上でございます。
(梅尾委員)
次に、補完工事と基金事業についてお尋ねをいたします。
補完工事として、内窓、冷房装置の設置が行われることになっておりますが、これにかえて、屋根や天井または壁の工事を上限額100万円で実施することができることとなっております。
千歳市においては、地域振興対策として設置される26億円の基金を活用し、住宅防音機能の維持拡充等に資する事業が行われるわけでありますが、この基金事業を活用した工事と補完工事を同時に行うことで、屋根や壁などの工事について、補完工事の上限額の100万円を超えて実施することが可能となるのかどうか、お伺いをしたいと思います。
(新千歳空港周辺対策担当課長)
補完工事などについてでありますが、千歳市において地域振興対策として実施する、基金を活用した事業の内容につきましては、住民の皆様と千歳市が協議の上、地域協議会において決定することとしており、現在、その協議が行われているところであります。
基金の使途は、住宅の防音機能の維持拡充等に資するものであることから、基金事業のメニューとして、屋根や天井、壁の工事も対象となれば、補完工事と基金事業を組み合わせ、100万円を超える工事も可能になると考えております。
(梅尾委員)
このことを今お聞きしたのは、後からもちょっと質問させていただきますが、防音対策に対する住民の理解に関しては、基本調査が始まり、逐次、地域振興策が正式に示された後に深まっていくものと認識しているところでありますが、現在は、住民の理解はまだまだ深まっていないと私は思っているからでありまして、今御答弁いただいた内容については、地域協議会が終了後、住民への説明を十分徹底していただくように心からお願いしたいというふうに思います。
そこで、3番目として、工事の優先順位についてでありますが、工事は、毎年度の予算の範囲内で、騒音の影響が大きい地域を優先するとしておりますが、具体的な工事の優先順位の考え方についてお伺いをしたいというふうに思います。
(新千歳空港周辺対策担当課長)
工事の優先順位についてでありますが、予算を上回る防音工事の要望があった場合につきましては、騒音の影響の度合いや、障がい者、要介護者の有無、過去の防音工事の実施状況などに基づき、優先順位をつけて、工事を実施いたします。
また、防音サッシの取りかえにかえて、遮音効果の高い内窓設置工事を行う場合は、優先して実施する考えであり、現在、これらの詳細について、新千歳空港周辺環境整備財団や千歳市、苫小牧市と検討を行っているところであります。
それでは、トップバッターでありますけれども、新千歳空港の24時間運用について御質問してまいりたいと思います。
御承知のように、深夜・早朝時間帯における発着枠拡大について、今年8月までの、千歳市及び苫小牧市の空港周辺地域住民との合意を踏まえ、10月15日から臨時便並びにチャーター便の運航が可能となりました。
11月20日には、この拡大枠を活用した初便が運航したところであります。来年3月末のサマースケジュールからは、定期便も運航する見込みであり、これらの運航に住民の理解と協力を得ていくためには、道が住民と約束した住宅防音対策をしっかりと実施していくことが必要であると考えるわけであります。
そこで、住宅防音対策の実施に向け、道や、対策の実施主体となる公益財団法人新千歳空港周辺環境整備財団の対応について、以下お尋ねをしてまいりたいというふうに思います。
まず1点目は、工事の内容についてであります。
今回の住宅防音対策は、防衛省の基準に準拠して工事を行うこととなっております。防音サッシの仕様が防衛省の仕様と異なることは承知しておりますが、基本的には、防衛省と同様の防音工事を行うものと認識しているわけでありますが、いかがか、お伺いをしたいと思います。
(新千歳空港周辺対策担当課長)
住宅防音工事についてでありますが、このたびの発着枠拡大に伴う住宅防音対策では、工事の設計基準や仕様を、国が新千歳空港周辺で防音対策を実施している防衛省の基準に準拠することとしており、ガラスの厚さなど、防音サッシの仕様が若干異なる以外は、防衛省と同様の内容で工事を実施することとしております。
以上でございます。
(梅尾委員)
次に、補完工事と基金事業についてお尋ねをいたします。
補完工事として、内窓、冷房装置の設置が行われることになっておりますが、これにかえて、屋根や天井または壁の工事を上限額100万円で実施することができることとなっております。
千歳市においては、地域振興対策として設置される26億円の基金を活用し、住宅防音機能の維持拡充等に資する事業が行われるわけでありますが、この基金事業を活用した工事と補完工事を同時に行うことで、屋根や壁などの工事について、補完工事の上限額の100万円を超えて実施することが可能となるのかどうか、お伺いをしたいと思います。
(新千歳空港周辺対策担当課長)
補完工事などについてでありますが、千歳市において地域振興対策として実施する、基金を活用した事業の内容につきましては、住民の皆様と千歳市が協議の上、地域協議会において決定することとしており、現在、その協議が行われているところであります。
基金の使途は、住宅の防音機能の維持拡充等に資するものであることから、基金事業のメニューとして、屋根や天井、壁の工事も対象となれば、補完工事と基金事業を組み合わせ、100万円を超える工事も可能になると考えております。
(梅尾委員)
このことを今お聞きしたのは、後からもちょっと質問させていただきますが、防音対策に対する住民の理解に関しては、基本調査が始まり、逐次、地域振興策が正式に示された後に深まっていくものと認識しているところでありますが、現在は、住民の理解はまだまだ深まっていないと私は思っているからでありまして、今御答弁いただいた内容については、地域協議会が終了後、住民への説明を十分徹底していただくように心からお願いしたいというふうに思います。
そこで、3番目として、工事の優先順位についてでありますが、工事は、毎年度の予算の範囲内で、騒音の影響が大きい地域を優先するとしておりますが、具体的な工事の優先順位の考え方についてお伺いをしたいというふうに思います。
(新千歳空港周辺対策担当課長)
工事の優先順位についてでありますが、予算を上回る防音工事の要望があった場合につきましては、騒音の影響の度合いや、障がい者、要介護者の有無、過去の防音工事の実施状況などに基づき、優先順位をつけて、工事を実施いたします。
また、防音サッシの取りかえにかえて、遮音効果の高い内窓設置工事を行う場合は、優先して実施する考えであり、現在、これらの詳細について、新千歳空港周辺環境整備財団や千歳市、苫小牧市と検討を行っているところであります。
(梅尾委員)
次に、業者への対応についてお伺いをいたします。
新千歳空港周辺環境整備財団において、工事業者の登録が行われるなど、住宅防音対策の準備が進められております。一方で、過剰なサービスや事実と異なる内容で工事の勧誘を行っている業者がいるとの声が住民から寄せられているわけであります。
こういった不適切とも受け取られる行為を行う業者等について、どのように対応されていくのか、お伺いをしたいというふうに思います。
(新千歳空港周辺対策担当課長)
住宅防音工事等を行う業者への対応についてでありますが、新千歳空港周辺環境整備財団では、10月28日に、工事業者を対象といたしました説明会を開催し、現在、工事の資格登録を行っているところであり、今月中旬には、登録業者を対象とした技術講習会の開催を予定しております。
このたびの工事の実施に当たり、工事業者が事実と異なる内容で勧誘を行うといった不適切な行為があったことについては、道としても、住民の方々からお伺いしたところであり、こういったケースに対しては、財団から改善の指導を行ったところであります。
また、今後、財団が開催する工事業者に対する講習会などを通じ、不当な勧誘が行われないよう、財団を通じて業者への周知徹底を図ってまいります。
(梅尾委員)
この件については、実際、既に改善指導が行われたケースもあるわけでありまして、現在、登録を済まされている業者は84社だと思いますけれども、過剰な競争意識が働かないよう、そういった講習会を通じたり、さまざまな面から、不正行為防止の業者への徹底を心からお願いする次第であります。
続いて、5番目に、設計と施工の時期についてお伺いをしたいと思います。
住宅防音工事では、住宅の外壁やサッシを工事することから、工事の時期は、冬期を避け、夏場に行うことが望ましいと考えるわけであります。
一方、設計業務については、反対に、閑散期である冬期にも行うことで、業務の平準化を図ることができるものと考えるわけであります。
そこで、設計を1月から3月に行い、工事施工を4月以降とするなどの対応ができるのかどうか、この辺をお伺いしたいというふうに思います。
(新千歳空港周辺対策担当局長)
住宅防音対策の実施時期についてでありますが、冬期間に設計を行い、雪解け後の春から工事を行うことは、単年度にこれらを全て行うよりも、工事の集中が避けられ、住民の皆様が希望する時期に工事を行いやすくなることや、工事業者の業務スケジュールに余裕ができることにより、工事の質の確保などが期待されるところであります。
一方では、単年度に一連で行ってきた設計監理と工事の業務について年度を分けることにより、単年度予算で業務が継続できないこと、工事単価が設計時と施工時で異なるおそれがあることなどの課題があります。
工事が本格的にスタートする来年度は、年度当初から設計を実施し、工事を行うこととなりますが、再来年度以降の対応につきましては、これらの課題を踏まえつつ、住民の皆様の利便性を高めるといった観点から検討してまいります。
以上です。
(梅尾委員)
私は、1月から3月の設計、4月以降の施工ということについては、住民の利便性を高めるという視点で、実施について検討していただけると聞いたわけでありますけれども、これは非常に大事なことであります。
もし、冬期間に工事をするとしたら、夜間は、工事をしている部分に青いシートをかぶせて、昼間は、それをあけて工事するというような施工方法になるわけでありまして、これは外で寝泊まりをしているのと同じようなものです。
次に、業者への対応についてお伺いをいたします。
新千歳空港周辺環境整備財団において、工事業者の登録が行われるなど、住宅防音対策の準備が進められております。一方で、過剰なサービスや事実と異なる内容で工事の勧誘を行っている業者がいるとの声が住民から寄せられているわけであります。
こういった不適切とも受け取られる行為を行う業者等について、どのように対応されていくのか、お伺いをしたいというふうに思います。
(新千歳空港周辺対策担当課長)
住宅防音工事等を行う業者への対応についてでありますが、新千歳空港周辺環境整備財団では、10月28日に、工事業者を対象といたしました説明会を開催し、現在、工事の資格登録を行っているところであり、今月中旬には、登録業者を対象とした技術講習会の開催を予定しております。
このたびの工事の実施に当たり、工事業者が事実と異なる内容で勧誘を行うといった不適切な行為があったことについては、道としても、住民の方々からお伺いしたところであり、こういったケースに対しては、財団から改善の指導を行ったところであります。
また、今後、財団が開催する工事業者に対する講習会などを通じ、不当な勧誘が行われないよう、財団を通じて業者への周知徹底を図ってまいります。
(梅尾委員)
この件については、実際、既に改善指導が行われたケースもあるわけでありまして、現在、登録を済まされている業者は84社だと思いますけれども、過剰な競争意識が働かないよう、そういった講習会を通じたり、さまざまな面から、不正行為防止の業者への徹底を心からお願いする次第であります。
続いて、5番目に、設計と施工の時期についてお伺いをしたいと思います。
住宅防音工事では、住宅の外壁やサッシを工事することから、工事の時期は、冬期を避け、夏場に行うことが望ましいと考えるわけであります。
一方、設計業務については、反対に、閑散期である冬期にも行うことで、業務の平準化を図ることができるものと考えるわけであります。
そこで、設計を1月から3月に行い、工事施工を4月以降とするなどの対応ができるのかどうか、この辺をお伺いしたいというふうに思います。
(新千歳空港周辺対策担当局長)
住宅防音対策の実施時期についてでありますが、冬期間に設計を行い、雪解け後の春から工事を行うことは、単年度にこれらを全て行うよりも、工事の集中が避けられ、住民の皆様が希望する時期に工事を行いやすくなることや、工事業者の業務スケジュールに余裕ができることにより、工事の質の確保などが期待されるところであります。
一方では、単年度に一連で行ってきた設計監理と工事の業務について年度を分けることにより、単年度予算で業務が継続できないこと、工事単価が設計時と施工時で異なるおそれがあることなどの課題があります。
工事が本格的にスタートする来年度は、年度当初から設計を実施し、工事を行うこととなりますが、再来年度以降の対応につきましては、これらの課題を踏まえつつ、住民の皆様の利便性を高めるといった観点から検討してまいります。
以上です。
(梅尾委員)
私は、1月から3月の設計、4月以降の施工ということについては、住民の利便性を高めるという視点で、実施について検討していただけると聞いたわけでありますけれども、これは非常に大事なことであります。
もし、冬期間に工事をするとしたら、夜間は、工事をしている部分に青いシートをかぶせて、昼間は、それをあけて工事するというような施工方法になるわけでありまして、これは外で寝泊まりをしているのと同じようなものです。
また、家に4室あれば、そのうちのどこかで寝泊まりをするわけでありまして、違う場所に移って寝泊まりするということには基本的にならないものですから、冬期間の工事施工というのは非常に難しいし、現実にやっていないのが事実であります。
単年度に設計と工事をするといっても、4月から工事ができればいいのですけれども、設計を行った後、施工が7月から始まったとして、せいぜい11月の中ぐらいまでが工事期間になります。こうなると、一遍に集中して設計も工事もしなければなりません。これは、業者がたくさんいるからできるのでないかというふうに思うかもしれませんけれども、なかなかそうはいかないのが現実であります。
例えば、国がやっている事業では、補正予算を組んだ後に防音工事が行われるのですが、設計を1月から3月にやって、繰越明許で施工を実施するというやり方もありますし、単価が変わった場合には設計変更をして補うというやり方もありますし、さまざまな手だてはあると私は思うのです。
今言ったことが全てではありませんけれども、まだまだ知恵を絞れば、1月から3月の設計については対応が十分可能だと私は思いますので、ぜひとも、実施に向けて御検討をお願いしたいというふうに思っております。
続いて、住宅防音対策の期間についてでありますが、6枠時の住宅防音対策の期間については、集中的に7年間で実施したわけであります。
単年度に設計と工事をするといっても、4月から工事ができればいいのですけれども、設計を行った後、施工が7月から始まったとして、せいぜい11月の中ぐらいまでが工事期間になります。こうなると、一遍に集中して設計も工事もしなければなりません。これは、業者がたくさんいるからできるのでないかというふうに思うかもしれませんけれども、なかなかそうはいかないのが現実であります。
例えば、国がやっている事業では、補正予算を組んだ後に防音工事が行われるのですが、設計を1月から3月にやって、繰越明許で施工を実施するというやり方もありますし、単価が変わった場合には設計変更をして補うというやり方もありますし、さまざまな手だてはあると私は思うのです。
今言ったことが全てではありませんけれども、まだまだ知恵を絞れば、1月から3月の設計については対応が十分可能だと私は思いますので、ぜひとも、実施に向けて御検討をお願いしたいというふうに思っております。
続いて、住宅防音対策の期間についてでありますが、6枠時の住宅防音対策の期間については、集中的に7年間で実施したわけであります。
今回は期間を区切っていないものと承知しておりますが、期間を区切らないことで、工事を希望しても後回しにされてしまうのではないかという住民の不安もありますし、そういったことも想定されるわけであります。
そこで、対策費については、住民との約束のとおり、毎年度、工事希望件数に応じた予算を確保すべきだと考えますけれども、そういった問題は起きないのかどうか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
(新千歳空港周辺対策担当局長)
必要な予算の確保についてでありますが、住宅防音対策につきましては、住宅のリフォーム時期など、それぞれの住宅の都合に合わせた防音工事が可能となるよう、工事期間を事前に設定せずに実施することで、住民の皆様の御理解をいただいたところであります。
道といたしましては、住民の皆様に対して、工事の時期などに係る意向調査を実施するなどして、対象となる住宅数を把握し、毎年度、事業の実施に必要な予算の確保に努めてまいる考えであります。
以上です。
(梅尾委員)
ぜひ、予算の確保をよろしくお願いしたいと思います。
最後の質問になりますけれども、住民への説明と実施体制についてであります。
先ほどもお話ししましたけれども、工事の対象となる住民には、工事の具体的な内容がまだ浸透しておらず、例えば、先ほど質問したように、補完工事と基金事業を活用した工事は同時に行うのが効果的であることの理解がまだなされていないほか、上限額まで何度でも工事が可能であると誤解している住民もいるところであります。
道は、こうした住民への対策内容の周知についてどのように対処していくのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
また、住民の声や工事業者からの問い合わせなどに、専門的な立場から適切に対応していくためには、実施主体である新千歳空港周辺環境整備財団に専門員を配置するなど、体制強化が必要であると考えますが、財団の体制強化に向けて、どのように対応し、住民の理解と協力を得るための住宅防音対策を実施していこうと考えられているのか、お伺いをしたいというふうに思います。
(総合政策部交通企画監)
住宅防音対策の実施などについてでございますが、このたびの対策では、防衛省の基準に準拠した基本工事のほか、寝室対策である補完工事や、千歳市においては、基金を活用した工事の実施も可能となるところでございまして、住民の皆様には、丁寧な説明と対応が必要であると認識をしてございます。
対象住宅の方々には、既に、基本工事や補完工事の具体的な内容、助成手続の流れを記載したチラシを配付しているところでございますが、千歳市におきましては、地域振興対策として実施する、基金を活用した工事の内容などを確定した上で、住民説明会を開催する予定でございまして、具体的な事例や手続を紹介するなどして、わかりやすく説明し、住民の皆様が不安を持つことがないよう対応してまいる考えでございます。
また、工事の窓口となる新千歳空港周辺環境整備財団につきましては、住民の皆様へのきめ細やかな対応が必要となりますことから、本格的な工事を開始する来年度に向け、関係市と連携しながら、住宅に関する技術的、専門的な問い合わせや相談に的確に対応し、住民の皆様の要望にしっかりと応えられるよう、必要な体制の拡充に努めてまいる考えでございます。
以上でございます。
(梅尾委員)
新千歳空港周辺環境整備財団の充実というのは、住宅防音対策にとってはなくてはならない、核となることであります。
11月の中旬から、基本調査が始まっておりまして、苫小牧市分を合わせて3700戸以上の一戸一戸に対する調査票の投函に皆様も参加されて、御苦労されたと思いますけれども、この基本調査だけを見ても、3700戸の全てについて回収し終わるということは至難のわざだと私は思っているのです。
12月中旬までと、ある程度の期限を区切って基本調査をやっていますが、それでも、まだ1000戸以上の回収がされていないようにも聞いております。
また、今後の住民説明会に全員が集まるわけではありませんが、その後に意向調査というのも行われます。
そこで、対策費については、住民との約束のとおり、毎年度、工事希望件数に応じた予算を確保すべきだと考えますけれども、そういった問題は起きないのかどうか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
(新千歳空港周辺対策担当局長)
必要な予算の確保についてでありますが、住宅防音対策につきましては、住宅のリフォーム時期など、それぞれの住宅の都合に合わせた防音工事が可能となるよう、工事期間を事前に設定せずに実施することで、住民の皆様の御理解をいただいたところであります。
道といたしましては、住民の皆様に対して、工事の時期などに係る意向調査を実施するなどして、対象となる住宅数を把握し、毎年度、事業の実施に必要な予算の確保に努めてまいる考えであります。
以上です。
(梅尾委員)
ぜひ、予算の確保をよろしくお願いしたいと思います。
最後の質問になりますけれども、住民への説明と実施体制についてであります。
先ほどもお話ししましたけれども、工事の対象となる住民には、工事の具体的な内容がまだ浸透しておらず、例えば、先ほど質問したように、補完工事と基金事業を活用した工事は同時に行うのが効果的であることの理解がまだなされていないほか、上限額まで何度でも工事が可能であると誤解している住民もいるところであります。
道は、こうした住民への対策内容の周知についてどのように対処していくのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
また、住民の声や工事業者からの問い合わせなどに、専門的な立場から適切に対応していくためには、実施主体である新千歳空港周辺環境整備財団に専門員を配置するなど、体制強化が必要であると考えますが、財団の体制強化に向けて、どのように対応し、住民の理解と協力を得るための住宅防音対策を実施していこうと考えられているのか、お伺いをしたいというふうに思います。
(総合政策部交通企画監)
住宅防音対策の実施などについてでございますが、このたびの対策では、防衛省の基準に準拠した基本工事のほか、寝室対策である補完工事や、千歳市においては、基金を活用した工事の実施も可能となるところでございまして、住民の皆様には、丁寧な説明と対応が必要であると認識をしてございます。
対象住宅の方々には、既に、基本工事や補完工事の具体的な内容、助成手続の流れを記載したチラシを配付しているところでございますが、千歳市におきましては、地域振興対策として実施する、基金を活用した工事の内容などを確定した上で、住民説明会を開催する予定でございまして、具体的な事例や手続を紹介するなどして、わかりやすく説明し、住民の皆様が不安を持つことがないよう対応してまいる考えでございます。
また、工事の窓口となる新千歳空港周辺環境整備財団につきましては、住民の皆様へのきめ細やかな対応が必要となりますことから、本格的な工事を開始する来年度に向け、関係市と連携しながら、住宅に関する技術的、専門的な問い合わせや相談に的確に対応し、住民の皆様の要望にしっかりと応えられるよう、必要な体制の拡充に努めてまいる考えでございます。
以上でございます。
(梅尾委員)
新千歳空港周辺環境整備財団の充実というのは、住宅防音対策にとってはなくてはならない、核となることであります。
11月の中旬から、基本調査が始まっておりまして、苫小牧市分を合わせて3700戸以上の一戸一戸に対する調査票の投函に皆様も参加されて、御苦労されたと思いますけれども、この基本調査だけを見ても、3700戸の全てについて回収し終わるということは至難のわざだと私は思っているのです。
12月中旬までと、ある程度の期限を区切って基本調査をやっていますが、それでも、まだ1000戸以上の回収がされていないようにも聞いております。
また、今後の住民説明会に全員が集まるわけではありませんが、その後に意向調査というのも行われます。
この意向調査は、基本調査以上に本当に大事な調査でありまして、工事費から内容から、全てを聞き取らなければだめだという状況でありますから、財団の人員の充実や設計のあり方――意向調査だけでも、今の5人では到底対応できるものではないというふうに私は思っているのです。
ですから、ぜひとも、予算をしっかりつけていただいて、財団の人員の充実確保に全力を挙げていただかないと、本末転倒なことになると思います。ここではいい答弁をされていますけれども、現実はそれほど楽なものではないと、我々は現場に行って感じているところであります。
ちょっとしつこいようですけれども、今頑張っている財団の職員の方々は、これから、土曜日も日曜日も夜も対応することになっていきます。
ですから、ぜひとも、予算をしっかりつけていただいて、財団の人員の充実確保に全力を挙げていただかないと、本末転倒なことになると思います。ここではいい答弁をされていますけれども、現実はそれほど楽なものではないと、我々は現場に行って感じているところであります。
ちょっとしつこいようですけれども、今頑張っている財団の職員の方々は、これから、土曜日も日曜日も夜も対応することになっていきます。
今の体制でやれと言ったら、みんな、正直に言って参っちゃいますし、もうやめたといって、今の5人が4人になり3人になるという状況にならないように、財団の体制を早く整えていただくことが大事だと私は認識しておりますので、予算の確保を含めて、ぜひとも、その辺についてしっかりと対策をとっていただくように指摘しておきたいというふうに思います。
以上で終わります。
以上で終わります。