平成24年定例会・予算特別委員会
2012.02.23
平成24年定例会・予算特別委員会
① 第1回定例会予算特別委員会(建設部)
一 新千歳空港の国際線誘致の取組みについて
一 新千歳空港の国際線誘致の取組みについて
② 第2回定例会予算特別委員会(農政部)
一 クリーン農業、有機農業の積極的な推進について
二 麦チェンの推進について
三 北海道米の販売戦略等について
③ 第2回定例会予算特別委員会(総務部)
一 自衛隊との協定などについて
二 退職自衛官の任用について
④ 第2回定例会予算特別委員会(建設部)
一 空港の運営について
一 クリーン農業、有機農業の積極的な推進について
二 麦チェンの推進について
三 北海道米の販売戦略等について
③ 第2回定例会予算特別委員会(総務部)
一 自衛隊との協定などについて
二 退職自衛官の任用について
④ 第2回定例会予算特別委員会(建設部)
一 空港の運営について
平成24年第1回定例会予算特別委員会・建設部
それでは、私から、新千歳空港の国際線誘致の取り組みについてお伺いをしてまいりたいというふうに思います。
昨年末に、シンガポール航空が、本道に臨時便を運航し、定期便化に向けて市場調査を行ったと聞いておりますが、新千歳空港のハブ化を進めていくためには、こうした動きに合わせて、積極的に直行便の誘致を行う必要があると私は考えております。
また、今年1月には、残念でありますけれども、韓国のイースター航空の撤退の報道がありました。航空事業は、一たん路線が結ばれれば安泰というわけではなくて、日ごろから路線の状況把握に努め、新たな路線開設に向けた努力を継続的に行っていく必要があると考えるものであります。
そこで、以下、何点かお伺いをしてまいりたいと思います。
まず、その1点目でありますけれども、国際線の運航状況の認識についてお伺いしたいと思います。
新千歳空港の国際線は、過去、ヨーロッパと結ばれていた時期もありますが、現在は、東アジアを中心に、海外の9都市となっており、利用者数も、昨年は、大震災の影響もあり、年間で84万人にとどまっております。
まず、このような現状について、どのような認識を持たれているのか、お伺いをさせていただきたいと思います。
昨年末に、シンガポール航空が、本道に臨時便を運航し、定期便化に向けて市場調査を行ったと聞いておりますが、新千歳空港のハブ化を進めていくためには、こうした動きに合わせて、積極的に直行便の誘致を行う必要があると私は考えております。
また、今年1月には、残念でありますけれども、韓国のイースター航空の撤退の報道がありました。航空事業は、一たん路線が結ばれれば安泰というわけではなくて、日ごろから路線の状況把握に努め、新たな路線開設に向けた努力を継続的に行っていく必要があると考えるものであります。
そこで、以下、何点かお伺いをしてまいりたいと思います。
まず、その1点目でありますけれども、国際線の運航状況の認識についてお伺いしたいと思います。
新千歳空港の国際線は、過去、ヨーロッパと結ばれていた時期もありますが、現在は、東アジアを中心に、海外の9都市となっており、利用者数も、昨年は、大震災の影響もあり、年間で84万人にとどまっております。
まず、このような現状について、どのような認識を持たれているのか、お伺いをさせていただきたいと思います。
○後藤空港活性化推進室参事
国際線の運航状況などについてでございますが、新千歳空港の国際航空路線については、これまで、東アジア地域を中心に、14路線が開設され、そのうち、9路線が現在運航されているところでございます。
また、国際線の利用者数については、昨年は、東日本大震災などの影響により減少し、現在は、前年並みに回復しておりますが、今後、過去最高を記録しました平成22年の利用者数の状況を参考にしながら、引き続き、利用者数の推移などを把握、分析し、さらなる取り組みにつなげてまいる考えでございます。
道といたしましては、我が国の北の拠点空港を目指す上で、路線の再開や維持に向けた取り組みに加え、国際航空路線のさらなる充実を図っていくことが必要と考えております。
国際線の運航状況などについてでございますが、新千歳空港の国際航空路線については、これまで、東アジア地域を中心に、14路線が開設され、そのうち、9路線が現在運航されているところでございます。
また、国際線の利用者数については、昨年は、東日本大震災などの影響により減少し、現在は、前年並みに回復しておりますが、今後、過去最高を記録しました平成22年の利用者数の状況を参考にしながら、引き続き、利用者数の推移などを把握、分析し、さらなる取り組みにつなげてまいる考えでございます。
道といたしましては、我が国の北の拠点空港を目指す上で、路線の再開や維持に向けた取り組みに加え、国際航空路線のさらなる充実を図っていくことが必要と考えております。
○梅尾要一委員
国際線の充実を図っていくということで、国際線の誘致について積極的な取り組みをしていかなければならないと考えているわけでありますけれども、私は、国際線の誘致においては、各国の経済情勢や本道との交流状況に応じた中長期的な戦略に基づいて、市場開拓を行うことが必要であるというふうに考えております。
そこで、道としては、先ほどお聞きした現状認識も踏まえまして、今後、新千歳空港の国際線の拡大に向けて、どのような考え方で誘致に取り組んでいかれるつもりなのか、お伺いいたします。
また、先ほどお話をいただいたシンガポールについて、どのようにお考えなのかも、あわせてお尋ねをしたいと思います。
国際線の充実を図っていくということで、国際線の誘致について積極的な取り組みをしていかなければならないと考えているわけでありますけれども、私は、国際線の誘致においては、各国の経済情勢や本道との交流状況に応じた中長期的な戦略に基づいて、市場開拓を行うことが必要であるというふうに考えております。
そこで、道としては、先ほどお聞きした現状認識も踏まえまして、今後、新千歳空港の国際線の拡大に向けて、どのような考え方で誘致に取り組んでいかれるつもりなのか、お伺いいたします。
また、先ほどお話をいただいたシンガポールについて、どのようにお考えなのかも、あわせてお尋ねをしたいと思います。
○武田建設部長
国際線の誘致についてでございますが、本道の観光振興や経済の活性化を図るためには、経済成長が著しい東アジア地域との航空路線の充実を図ることが重要と考えているところでございます。
このため、引き続き、東アジア地域の航空会社を訪問し、新千歳空港のポートセールスを行うとともに、本道に直行便が就航していないシンガポールを初めとする東南アジア地域につきましては、誘致先のニーズや経済・文化交流の状況なども十分に踏まえながら、積極的に誘致活動を行ってまいる考えでございます。
また、シンガポールにつきましては、昨年、シンガポール航空が、本道への就航を検討するために、臨時便の運航を行ったところでございます。
道といたしましては、この機会を最大限に生かすため、引き続き、北海道経済連合会などと連携を図りながら、シンガポールとの路線の誘致に力を入れてまいりたいと考えております。
以上でございます。
国際線の誘致についてでございますが、本道の観光振興や経済の活性化を図るためには、経済成長が著しい東アジア地域との航空路線の充実を図ることが重要と考えているところでございます。
このため、引き続き、東アジア地域の航空会社を訪問し、新千歳空港のポートセールスを行うとともに、本道に直行便が就航していないシンガポールを初めとする東南アジア地域につきましては、誘致先のニーズや経済・文化交流の状況なども十分に踏まえながら、積極的に誘致活動を行ってまいる考えでございます。
また、シンガポールにつきましては、昨年、シンガポール航空が、本道への就航を検討するために、臨時便の運航を行ったところでございます。
道といたしましては、この機会を最大限に生かすため、引き続き、北海道経済連合会などと連携を図りながら、シンガポールとの路線の誘致に力を入れてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○梅尾要一委員
ただいま、部長から、力強い前向きな御答弁をいただいて、少し勇気づけられました。
今、部長から、引き続き、シンガポールからの路線の誘致に力を入れていくとの御答弁をいただきましたが、今後、誘致を行っていく上で、今回の臨時便を運航した結果について、シンガポール航空の評価はどのようなものであったのか、改めてお聞かせをいただきたいと思います。
ただいま、部長から、力強い前向きな御答弁をいただいて、少し勇気づけられました。
今、部長から、引き続き、シンガポールからの路線の誘致に力を入れていくとの御答弁をいただきましたが、今後、誘致を行っていく上で、今回の臨時便を運航した結果について、シンガポール航空の評価はどのようなものであったのか、改めてお聞かせをいただきたいと思います。
○後藤空港活性化推進室参事
臨時便の結果などについてでございますが、臨時便については、昨年12月3日から本年1月3日までの間、計15便が運航されまして、平均の搭乗率は7割程度と聞いております。
シンガポール航空からは、当初の予想より厳しい結果であると聞いているところでございます。
臨時便の結果などについてでございますが、臨時便については、昨年12月3日から本年1月3日までの間、計15便が運航されまして、平均の搭乗率は7割程度と聞いております。
シンガポール航空からは、当初の予想より厳しい結果であると聞いているところでございます。
○梅尾要一委員
この件については、大震災の影響を含めて、さまざまな要因が考えられますけれども、いずれにしても、こうした結果を受けて、道として、今後、誘致に向けて何が課題なのか、そして、その分析を今後どのように結びつけていくのか、そういったことがなくてはならないというふうに私は思うわけですけれども、その辺はいかがですか。
この件については、大震災の影響を含めて、さまざまな要因が考えられますけれども、いずれにしても、こうした結果を受けて、道として、今後、誘致に向けて何が課題なのか、そして、その分析を今後どのように結びつけていくのか、そういったことがなくてはならないというふうに私は思うわけですけれども、その辺はいかがですか。
○村木空港活性化推進室長
今後の取り組みなどについてでございますが、今回の、シンガポール航空による臨時便の運航につきましては、シンガポール側からの需要がどの程度あるかを確認するためのものと聞いております。
このため、道といたしましては、今後、庁内の関係部局を初め、北海道観光振興機構などとも連携をしながら、シンガポールからの誘客の促進に努めますとともに、あわせて、本道からの海外旅行を促進していく必要があるものと考えております。
今後の取り組みなどについてでございますが、今回の、シンガポール航空による臨時便の運航につきましては、シンガポール側からの需要がどの程度あるかを確認するためのものと聞いております。
このため、道といたしましては、今後、庁内の関係部局を初め、北海道観光振興機構などとも連携をしながら、シンガポールからの誘客の促進に努めますとともに、あわせて、本道からの海外旅行を促進していく必要があるものと考えております。
○梅尾要一委員
海外からの誘客の促進のためには、インバウンドもまた大事なのですけれども、逆に、アウトバウンドも含めて、やはり、相互の関係のバランスをしっかりとっていくことが、路線の安定化につながるし、誘客、新規路線につながっていくと思うのです。
そこで、アウトバウンド対策についてお聞きをしたいと思います。
路線の誘致を図る上で、本道からの送客についてもお答えいただきましたけれども、私も、今お話ししたように、そこが大変重要なことであるというふうに認識をしております。
海外からの観光地として人気の高い北海道でありますけれども、道民の海外旅行者が少ないことが、国際線の誘致がなかなか進まない要因であるといった話も関係者からお聞きをするところでありまして、海外からのインバウンドの需要だけに頼るのではなくて、やはり、道民の海外旅行を促進するアウトバウンド対策にも力を入れていく必要があるというふうに考えるわけであります。その点についていかがか、お伺いをしたいと思います。
海外からの誘客の促進のためには、インバウンドもまた大事なのですけれども、逆に、アウトバウンドも含めて、やはり、相互の関係のバランスをしっかりとっていくことが、路線の安定化につながるし、誘客、新規路線につながっていくと思うのです。
そこで、アウトバウンド対策についてお聞きをしたいと思います。
路線の誘致を図る上で、本道からの送客についてもお答えいただきましたけれども、私も、今お話ししたように、そこが大変重要なことであるというふうに認識をしております。
海外からの観光地として人気の高い北海道でありますけれども、道民の海外旅行者が少ないことが、国際線の誘致がなかなか進まない要因であるといった話も関係者からお聞きをするところでありまして、海外からのインバウンドの需要だけに頼るのではなくて、やはり、道民の海外旅行を促進するアウトバウンド対策にも力を入れていく必要があるというふうに考えるわけであります。その点についていかがか、お伺いをしたいと思います。
○後藤空港活性化推進室参事
道民の海外旅行についてでございますが、道としては、国際航空路線の維持充実を図るためには、双方向の航空需要を確保していくことが重要と考えており、観光客などの誘客促進に加え、道民の海外旅行需要の創出に向けた取り組みを行っていくことが不可欠と考えております。
このため、広く道民を対象とした海外旅行促進キャンペーンや、教育関係者を対象とする海外教育旅行セミナーを実施するとともに、道民の海外旅行の実態把握や意向調査を通じて、さらなる拡大方策について検討するなど、道民の海外旅行需要の創出に向けた取り組みを強化してまいる考えでございます。
道民の海外旅行についてでございますが、道としては、国際航空路線の維持充実を図るためには、双方向の航空需要を確保していくことが重要と考えており、観光客などの誘客促進に加え、道民の海外旅行需要の創出に向けた取り組みを行っていくことが不可欠と考えております。
このため、広く道民を対象とした海外旅行促進キャンペーンや、教育関係者を対象とする海外教育旅行セミナーを実施するとともに、道民の海外旅行の実態把握や意向調査を通じて、さらなる拡大方策について検討するなど、道民の海外旅行需要の創出に向けた取り組みを強化してまいる考えでございます。
○梅尾要一委員
ありがとうございました。
次に、その創出に向けて、いかに取り組むかということについてちょっとお聞かせをいただきたいのですが、航空路線の新規開設などを進めていく上で、これまでの取り組みに加えて、新たな視点に立った取り組みも考える必要があるのではないかというふうに思います。
私は、例えば、これまでの2地点間の輸送だけに着目するのではなくて、新千歳空港を経由して、第三国への路線展開を図ることなども考える必要があるというふうに思うわけであります。
また、その際、乗り継ぎ時間を有効に活用してもらうというトランジットや、ターミナル内の娯楽施設の利用、空港周辺の観光などについても考える必要があるのでないかというふうに思うわけでありますけれども、この点についてはいかがお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
ありがとうございました。
次に、その創出に向けて、いかに取り組むかということについてちょっとお聞かせをいただきたいのですが、航空路線の新規開設などを進めていく上で、これまでの取り組みに加えて、新たな視点に立った取り組みも考える必要があるのではないかというふうに思います。
私は、例えば、これまでの2地点間の輸送だけに着目するのではなくて、新千歳空港を経由して、第三国への路線展開を図ることなども考える必要があるというふうに思うわけであります。
また、その際、乗り継ぎ時間を有効に活用してもらうというトランジットや、ターミナル内の娯楽施設の利用、空港周辺の観光などについても考える必要があるのでないかというふうに思うわけでありますけれども、この点についてはいかがお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
○武田建設部長
航空路線の誘致に向けた取り組みについてでございますが、現在、国におきましては、オープンスカイを積極的に推進しており、首都圏の空港以外の空港につきましては、相手国で、旅客、貨物を載せて、第三国に輸送する権利、いわゆる以遠権についても自由化を進めているところでございます。
道といたしましては、本道との航空需要が少ない欧米などとの路線を開設していく上で、海外の航空会社に対して、以遠権を活用した運航についての提案を行っていくことは大変重要と考えており、昨年、シンガポール航空本社を訪問した際にも、こうした観点から提案を行ってきたところでございます。
また、こうした路線を誘致していく上で、乗り継ぎ時間の有効活用といった視点も重要と考えており、今後、路線誘致の状況を見ながら、北海道空港株式会社などの関係者と連携しながら、検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
航空路線の誘致に向けた取り組みについてでございますが、現在、国におきましては、オープンスカイを積極的に推進しており、首都圏の空港以外の空港につきましては、相手国で、旅客、貨物を載せて、第三国に輸送する権利、いわゆる以遠権についても自由化を進めているところでございます。
道といたしましては、本道との航空需要が少ない欧米などとの路線を開設していく上で、海外の航空会社に対して、以遠権を活用した運航についての提案を行っていくことは大変重要と考えており、昨年、シンガポール航空本社を訪問した際にも、こうした観点から提案を行ってきたところでございます。
また、こうした路線を誘致していく上で、乗り継ぎ時間の有効活用といった視点も重要と考えており、今後、路線誘致の状況を見ながら、北海道空港株式会社などの関係者と連携しながら、検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○梅尾要一委員
最後に、御指摘ですが、これから、空港の民営化という検討を進めなければならないときにあって、関西空港などを見ると、ピーチエアラインが出てきました。あれも、民営化をしたからこそ、ああいったピーチエアライン ―― 施設も、民営化会社が新しくつくって、格安航空の本拠地として、関西空港を母空港にしてもらうための努力を続けているわけでありますけれども、やはり、国際線の誘致というのは、そういった次のステージに移る民営化の問題にも非常にリンクするし、大事な関係が出てくるというふうにも私は思っております。
そういった、これからのことも考えて、国際線の誘致促進は、ハブ化に向けても大変重要なことであるというふうに思いますので、ぜひとも、内部の結束を高めていただいて、今後ともよろしくお願いをしたいということで、質問を終わりたいと思います。
ありがとうございました。
最後に、御指摘ですが、これから、空港の民営化という検討を進めなければならないときにあって、関西空港などを見ると、ピーチエアラインが出てきました。あれも、民営化をしたからこそ、ああいったピーチエアライン ―― 施設も、民営化会社が新しくつくって、格安航空の本拠地として、関西空港を母空港にしてもらうための努力を続けているわけでありますけれども、やはり、国際線の誘致というのは、そういった次のステージに移る民営化の問題にも非常にリンクするし、大事な関係が出てくるというふうにも私は思っております。
そういった、これからのことも考えて、国際線の誘致促進は、ハブ化に向けても大変重要なことであるというふうに思いますので、ぜひとも、内部の結束を高めていただいて、今後ともよろしくお願いをしたいということで、質問を終わりたいと思います。
ありがとうございました。