平成25年定例会・予算特別委員会②

2013.12.09

平成25年定例会・予算特別委員会
 
① 第2回定例会予算特別委員会(総務部)
一 防災対策について

② 第2回定例会予算特別委員会(総合政策部)
一 新千歳空港の24時間運用について
③ 第4回定例会予算特別委員会(総合政策部)12月9日
一 黒竜江省との国際交流の推進について

 
一.新千歳の24時間運用について

(一)枠拡大の目的と必要性について

梅尾要一委員
今定例会の我が党の一般質問で、道からは、枠拡大に向けた必要枠数としては、エアラインの就航ニーズに加え、誘致活動などによる需要増も考慮しながら検討するとの答弁があり、5月に実施したエアラインの就航ニーズ調査結果では、旅客便での24枠のニーズがあったとのことだが、そもそも、今回、枠拡大を行おうとする目的とその必要性は何か伺う。

新千歳空港周辺対策担当局長
枠拡大の目的などについてでありますが、
近年、国のオープンスカイ推進やビジット・ジャパン・キャンペーンの実施、相次ぐLCCの新規就航などを背景に、
国内外の空港間における路線誘致の競争が激しさを増しており、こうした状況に対応するため、羽田空港や成田空港においては、発着枠拡大や運用時間の延長といった空港機能強化を図っているところ。
新千歳空港においても、羽田空港や成田空港に就航する国際線からの乗り継ぎ需要の増加や、国際路線の新規就航、さらには、
LCC運行形態などに対応するための空港機能として、深夜・早朝時間帯の発着枠の拡大が必要であると考えている。
また、本年4月から5月に実施したエアラインの就航ニーズ調査では、空港会社から8社24便のニーズが示されるなど、空港情勢が大きく変化しており、
道としては、こういった状況に対応し、「我が国の北の国際拠点空港」として新千歳空港の競争力を高め、
本道経済の活性化や道民の方々の利便性の向上を図るためには、深夜・早朝時間帯発着枠の拡大が極めて有効であると考えている。

(二)枠拡大のメリットなどについて

梅尾要一委員
道が枠を拡大しようとする目的やその必要性は分かったが、エアラインの就航ニーズが24枠とうことは、必要枠数はそれ以上と思うが、住民提案しようとする枠数は何枠で、また、本道にとってその数まで拡大する具体的なメリットはどのようなものが見込めるのか伺う。

航空局参事
枠拡大のメリットなどについてでありますが、
必要枠数については、エアラインの就航ニーズ調査において、航空会社から示された24便のニーズに加え、LCCの動向など中長期間的な航空需要の見通しのほか、国際旅客便や貨物便の誘致活動の取組などによる需要増も考慮しながら検討する考え。
また、枠拡大の具体的な効果としては、平成22年1月に、道と経済団体が共同で実施した「新千歳空港24時間運用に伴う経済波及効果調査」において、深夜・早朝時間帯の想定発着便数を25便とした場合、
道外からの旅客数の増加や、航空事業者などの生産活動の拡大、道産農水産物などの深夜・早朝便利用により年間221億円の経済効果があり、3.300人余りの雇用者増があるという結果になっている。
また、こうした直接的な経済効果のほか、深夜・早朝便を利用することにより、道内企業が効率的にビジネス活動を行うことが可能となることや、近年、道内観光客の増加が著しい東南アジア方面からの旅行客による消費効果など間接的な効果も大きいという結果となっている。
 
(三)国や経済界の協力について

梅尾要一委員
道や地元の千歳市、苫小牧市だけが取り組むのではなく、周辺対策の実施に当たっては、財政負担を含め、国や経済界からの協力を得るなど、官民挙げた取り組みが必要と考えるが、道はどのように対応する考えか伺う。
新千歳空港周辺対策担当局長
国や経済界の協力についてでありますが、
新千歳空港は国管理空港であることから、枠拡大を進めるに当たっては、財政支援を含め、空港を設置・管理する国の一定の関与が必要と考えている。
また、枠拡大により、新たな経済効果が期待できますことから、道内経済界には、空港周辺地域の振興を図るための基金の造成や、空港と地域が共生するための取り組みなどについてご協力をいただきたいと考えている。
道としては、こういった支援や協力について、現在国や経済界と調整・協議を進めているところであり、枠拡大の取り組みについてご理解をいただき、必要な支援や協力を得てまいりたいと考えている。

(四)枠拡大に向けた課題への対応について

梅尾要一委員
道は、新千歳空港の利用者需要や交通アクセスに係る調査を実施し、また、6枠の運休枠を活用した国際・国内の旅客便による実証的運行を行い、枠拡大後の旅客便の就航に向けた課題の把握を行ってきたと承知しているが、道はこれらの課題の解決に向けどのように対応する考えか伺う。

航空局参事
枠拡大に向けた課題への対応についてでありますが、
枠拡大後、新千歳空港に就航を希望する航空会社が、迅速かつ円滑に参入することを可能とするためには、CIQ体制や交通アクセスなどが、深夜・早朝時間帯発着便に対応できる体制となっている必要がある。
道では、ターミナルビルや店舗の営業時間の延長、CIQ体制や交通アクセスなど、枠拡大時の旅客便の円滑な運航に向けた関係機関との調整や課題の把握を行うため、
昨年8月及び本年5月に、国際及び国内旅客便による実証運航を行うとともに、昨年度、「利用者需要と交通アクセスに関する調査」を実施し、交通アクセスのあり方や採算面からの検討などを行ってきたところ。
この結果、空港利用者やターミナルビル内従業員のため、JR等のダイヤ拡充や札幌都心部に到着後の交通手段の確保、さらには、保育体制の整備といった課題が把握されたところであり、
道としては、枠拡大が実現した際に、深夜・早朝時間帯への航空機の円滑な就航が図られるよう、これらの課題解決に向け、今後とも、関係機関、事業者などと綿密な調整・協議を行ってまいる考え。
 
(五)地元協議の進め方について

梅尾要一委員
地元住民からの道への早期提案を求める声に、道は、内部や千歳市・苫小牧市、国との調整・協議に時間を要するとしているが、住民の要望に応え、早急に道の考え方を示すことはできないのか。

新千歳空港周辺対策担当局長
地元協議の進め方についてでありますが、
道では、平成22年11月に策定した「新千歳空港における24時間運用枠拡大に向けた基本方針」に基づき、平成25年度を目途に、地域住民の皆様に道の考え方をお察しする旨、これまで開催された地域協議会において説明してきたところ。
道としては、この度実施した、エアラインの就航ニーズ調査や航空機騒音予防コンター調査などの結果を踏まえ、現在、必要枠数や住宅防音対策の区域や内容について、鋭意検討を行っているところであり、
今後、早急に庁内調整を進めるとともに国や地元2市などと必要な調整・協議を行い、年内には地域協議会を開催し、枠拡大に向けた具体的な道の考え方を地域住民の皆様に説明する考え。
 
(六)枠拡大に向けた取り組みについて

梅尾要一委員
オープンスカイの推進やLCC就航といった就航情勢が大きく変化する時代を迎えており、国内の他の24時間空港とのネットワークの強化や海外空港との競争力を高めるためにも、深夜・早朝時間帯の発着枠拡大による機能強化が重要であると考えるが、枠拡大に向けた交通企画監の決意をお聞きしたい。

交通企画監
枠拡大に向けた取り組みについてでありますが、
委員ご指摘のとおり、国によるオープンスカイの推進や相次ぐLCCの新規就航など、航空情勢が大きく変化している中で、
本道のゲートウェーとして新千歳空港の機能強化を図ることは、喫緊の課題と考えている。
道としては、深夜・早朝時間帯発着枠の拡大により、国内外の航空会社の新千歳空港への就航意欲が高まり、
国内の24時間空港や海外空港とのネットワークが強化されることにより、道外からの観光客による消費者の拡大や道内事業の生産活動の増大といった本道経済の活性化に向けて起爆剤となるとともに、道民の方々や道内企業にとって利便性が向上するなど大きな効果が期待できるものと考えている。
道としては、道内に開催する予定の次回地域協議会において、枠拡大に向けた具体的な提案を地域に行う考えであり、
住民の皆様との信頼関係を大切にしながら、空港周辺地域に暮らす皆様のご理解とご協力がえられるよう、誠実な対応に努め、枠拡大に向けた取り組みを着実に推進してまいる考え。