平成26年定例会・予算特別委員会①

2014.03.14

平成26年定例会・予算特別委員会
 
 
① 第1回定例会予算特別委員会(総合政策部)3月14日
一 新千歳空港の24時間運用について

② 第1回定例会予算特別委員会(総務部)3月17日
一 新防衛大綱及び中期防と防災対策について
 
第1回定例会予算特別委員会(総合政策部)3月14日
 
一 新千歳空港の24時間運用について
 
(一)地域協議会での住民意見などについて

(梅尾議員)
それでは、私から、新千歳空港の24時間運用について質問してまいりたいというふうに思います。
まず1点目でありますが、地域協議会での住民意見などについてお聞きをいたします。
道は、昨年12月14日と今年2月19日に、千歳市と苫小牧市でそれぞれ地域協議会を開催し、新千歳空港の深夜・早朝時間帯の発着回数の変更に係る協議を行ったと承知しております。
この協議会では、道が提示した必要枠数や住宅防音対策案に対し、地域住民から反発の声が相次いだとのことでありますが、地域住民から、具体的に、どのような意見が出され、道はどのように受けとめたのか、まずお聞かせをいただきたいと思います。
 
(航空局参事)
住民意見などについてでありますが、道は、さきに開催した千歳市及び苫小牧市の地域協議会において、深夜・早朝時間帯の発着枠を、現在の6枠から30枠に拡大するとともに、この枠拡大に伴って必要となる住宅防音対策の案をお示ししたところであります。
道の提案に対し、地域協議会におきましては、両地域の住民の皆様から、必要枠数について、30枠への枠拡大の根拠が具体性に乏しい、住民対策について、同じ町内会の中で異なる対応にならないようにすべき、枠拡大は理解するが、枠数に見合った住宅防音対策を講ずべきといった御意見や御要望を伺ったところであります。
道といたしましては、航路下にお住まいの皆様の生活の安全や安心に対する切実な声として、真摯に受けとめているところであります。
 
(二)必要枠数について

(梅尾議員)
地域の住民の方々からの御意見にもありましたが、道は、地域協議会において、発着枠を、現在の6枠から30枠に拡大したいとの考え方を示したところでありますが、住民からは、その根拠について具体性に欠けるといった疑問を示す声があったとのことであります。
道が必要枠数を30枠とした根拠をより具体的に説明する必要があると考えますが、今後、どのように説明していくのか、お伺いをしたいというふうに思います。
 
(航空局参事)
必要枠数についてでありますが、道は、平成22年11月開催の地域協議会におきまして、基本方針をお示しし、それ以降、必要枠数は、本格的な24時間運用が可能となる運航形態を想定し、航空会社の就航ニーズや、提案時点での航空情勢を十分に見きわめた上で設定する旨、地域住民の皆様に説明してきたところであります。
このたびの地域協議会では、本年度調査した、今後10年間を見据えた航空会社の就航ニーズとして明らかになった24便に加え、道が経済界などと連携して誘致活動を進めている、東南アジアや欧米などの路線の就航に必要となる要素を6枠として、合計30枠を必要枠数としてお示ししたところであります。
この30枠に対しましては、地域協議会の中で、その根拠に具体性が欠けるといった御意見がありましたことから、道といたしましては、30枠の必要性について、さらにわかりやすく説明できるよう、例えば、同じ内陸空港である成田空港におきましても、22時から翌朝7時までの発着便がおおむね30便となっていることなど、国内や海外の主要空港における深夜・早朝時間帯での発着実績と、新千歳空港との比較分析などを行い、地域住民の皆様の理解の促進に努めてまいる考えであります。
 
(三)内陸空港の特殊性について

(梅尾議員)
次に、内陸空港の特殊性ということについて、ちょっとお尋ねをしたいと思います。
地域協議会では、住民の意見として、道の住宅防音対策案に係るものが多かったと承知をしているところでありますが、新千歳空港は内陸空港であり、同じ内陸空港である成田空港では、23時から翌朝6時までの利用制限がされているわけであります。
内陸空港における深夜・早朝時間帯の発着枠拡大は、地域住民の安眠への大きな影響を伴うことが懸念されていることから、特殊な事案であると言っても過言ではないと思います。
内陸空港での発着枠拡大に当たっては、地域住民が安心して生活することができる環境対策を講じることが重要であり、このたびの枠拡大に当たっても、必要な対策が十分に講じられる必要があると考えますが、深夜・早朝時間帯の発着枠拡大の特殊性について、道はどのように認識をしているのか、お伺いをしたいと思います。
 
(新千歳空港周辺対策担当局長)
内陸空港における生活環境への配慮についてでございますが、国内の24時間運用空港は全部で8空港ございますが、そのうち、空港周辺地域に住民が居住し、住宅防音対策を行っている空港は、具体的に申しますと、新千歳空港、羽田空港、成田空港、福岡空港、那覇空港の5空港でございます。
このうち、成田空港と福岡空港では、利用時間に制限を設けておりますほか、新千歳空港では、深夜・早朝時間帯の発着数を6便に限定しておりまして、特に制約を設けずに24時間運用がされているのは、海に隣接した羽田空港及び那覇空港となっているところでございます。
このように、法令上、24時間運用が可能な空港でありましても、利用時間や就航便数に一定の制限が設けられております理由といたしましては、航空機騒音で生ずる住民生活への影響を軽減するために必要な配慮によるものと認識しているところでございます。
道といたしましては、発着枠拡大に係る今後の協議を円滑に進めるに当たりましては、枠拡大後も、安心して生活できる環境が維持されることを、地域住民の皆様に御理解いただくことが重要であると考えておりまして、そのために必要な住宅防音対策を実施してまいります。
 
(四)住宅防音対策に係る対策区域について

(梅尾議員)
ぜひ、十分な対策を期待したいと思います。
次に、住宅防音対策に係る対策区域についてお尋ねをいたします。
今回、道が提示しました住宅防音対策案では、Lden57デシベル以上の区域を基本としたことから、対策区域が、現在の6枠合意に基づく対策区域より縮小し、その対象戸数の変化を見てみますと、千歳市では、6枠のときの対象戸数が2671戸あったものが、30枠では2058戸に減少し、苫小牧市では、6枠では334戸であったものが、30枠では60戸に縮小するということになるわけでありまして、深夜・早朝時間帯の発着枠を6枠から5倍の30枠に拡大しても対策区域が縮小するというのは、地域住民にとっては容易に理解しがたいものがあると考えているところであります。
地域住民にとっては、30枠にふえることによる騒音荷重がさらに大きくなる、健康に十分配慮された対策案にはなっていないのではないかという意見も出ているところでもあります。
また、道が提示した住宅防音対策案の対策区域は、一つの町内会を道路一本によって分断するケースも多々見られるわけでありまして、このことに、住民は強い不安を持っているわけでもあります。
そこでお伺いしますけれども、地域住民に強い不安がある、町内会を分断する対策区域の設定については、地域の意見を十分に踏まえた検討を行うことを強くお願いしたいと思うわけでありますけれども、お考えはあるのか、お伺いをしたいというふうに思います。
 
(新千歳空港周辺対策担当局長)
住宅防音対策に係る対策区域についてでありますが、今回お示しした対策区域につきましては、平成24年度に委託調査により実施をいたしました航空機騒音予測コンター調査の結果に基づきまして、6枠合意と同様、航空機騒音対策が必要とされる環境基準でありますLden57デシベル以上の区域を基本に、住宅防音対策を実施している他の国管理空港における考え方を踏まえまして、道路などを境界として設定したものでございます。
その結果といたしまして、委員が御指摘のとおり、同じ町内会におきまして、住宅防音対策区域を実施する区域と実施しない区域が発生することになりますが、このたびの地域協議会におきましては、同じ町内会の中で異なる対応にならないようにすべきといった御意見をいただいたところでございます。
町内会につきましては、生活環境を考えていく上で、住民同士のつながりや集落としてのまとまりが強い区域でございますことから、道といたしましては、今回いただいた意見を切実な声として真摯に受けとめまして、地元市と連携しながら、対策区域に係る検討をさらに深めてまいります。
 
(五)住宅防音対策に係る工法について

(梅尾議員)
このことについては、非常に慎重な対応も必要ですし、理解を得るために、誠意を持って対応しなければ、住民にはなかなか理解していただけないような気がしてなりません。どうぞ、誠意ある対応をお願いしたいというふうに思います。
次に、住宅防音対策に係る工法についてお伺いをしたいと思います。
昨年3月に出された効率的・効果的な住宅防音対策有識者検討会報告書を見てみますと、「騒音は、屋根や壁よりも窓などの開口部の性能が影響することから、外部開口部に対する防音工事を優先することが良いと考えられる。」と報告されているところであります。
こういった考え方をもとに、道が示した住宅防音対策案では、C工法として、外部開口部について、遮音性能があるT-1の等級を満たすサッシに取りかえるとしております。しかし、T-1の等級は、一般的な住宅で設置されている断熱用サッシのものであり、サッシの取りかえを行っても、遮音性の向上は見込めないのであって、このような対策では、住民からの不満の声が出るのは当然であるというふうに私は思うわけであります。
道は、国の基準に準拠して工法を設定していると思いますけれども、6枠合意による対策では、国の基準を上回った対策を実施しているのであり、何よりも、住民が納得する対策が講じられなければ、枠拡大の実現は難しいと考えるわけであります。
道は、その特殊性に鑑み、住宅防音対策の工法について、住民の立場に立って十分な対策を講じていく考え方はあるのかどうか、お聞かせをいただきたいと思います。
 
(新千歳空港周辺対策担当局長)
住宅防音対策に係る工法についてでございますが、今回お示しした工事内容は、国における住宅防音対策の内容や、昨年度、道が実施いたしました、効果的、効率的な住宅防音対策の実施方法などに関する有識者によります検討の結果を踏まえまして取りまとめたものでございますが、この提案に対しましては、両市の地域協議会におきまして、拡大する枠数に見合った対策の内容、方法になっていないといった御意見や、航路直下の住民生活を考慮した十分な対策の実施を求める要望などが出されたところでございます。
道といたしましては、委員が御指摘の点を含めまして、地域住民の皆様が安心して生活できる環境をいかに維持していくかといった観点から、地元市と連携し、対応策を検討した上で、今後開催する地域協議会においてお示しし、住民の皆様の理解を得てまいる考えでございます。
 
(六)地域振興基金の未造成額について

(梅尾議員)
これは、住宅の形式とか、いろいろなことによって影響は違いますけれども、ぜひ、T-1の等級を満たすサッシだけではなくて、遮音性の高い防音工事をしてもらったな、これで安眠できるなと、住民がそういった思いに立てるような提案をしていただくことをお願いしたいというふうに思います。
次に、先ほども出ておりましたが、地域振興基金の未造成額についてお尋ねをしたいと思います。
平成6年の6枠合意に基づき、道は、空港周辺地域における地域振興対策の財源とするため、総額30億の新千歳空港周辺地域振興基金を、経済界の協力を得て積み立てるとしていたわけでありますが、現在の積立額は約18億円であり、まだ12億円が未造成となっております。
このたびの深夜・早朝時間帯の発着枠拡大に伴い、道は、261億円の経済効果や、3915人の雇用効果があると試算しておりますが、発着枠拡大は、道内経済に大きな効果を生み出す取り組みでありますことから、経済界などとも連携して取り組む必要があるというふうに思います。
これまで、道内経済が低迷するなど、さまざまな状況から、なかなか追加寄附が得られない状況ではなかったかと思いますが、このたびの発着枠拡大の協議が調った際には、航空会社を初めとする経済界から寄附を得て、未造成額が解消できるよう、協議を行っていくべきと考えるわけであります。
現在の経済界との協議状況や、今後の積み立ての可能性についてお伺いをしたいというふうに思います。
 
(新千歳空港周辺対策担当局長)
新千歳空港周辺地域振興基金についてでございますが、この基金は、6枠合意に基づきまして、経済界などからの寄附金を得まして、総額30億円の造成を目標としたものでございますが、現時点で、約12億円が未造成となっているところでございます。
道といたしましては、この未造成額の解消に向けまして、これまでも、寄附の窓口となる経済団体はもとより、個別企業にも直接要請を行ってきたところでございますが、本道を取り巻く厳しい経済情勢などを背景といたしまして、平成14年度以降、新たな寄附が得られていない状況にございます。
30億円の基金造成は、6枠合意に際しまして、地域住民の皆様とお約束をした事項でございまして、目標額の造成に向けまして、誠実に対応していくことが、枠拡大の協議の前提でございますことから、道といたしましては、国に対しまして、深夜・早朝発着便の着陸料の軽減を要望するなどいたしまして、これまで寄附をいただいていない航空会社からも協力が得られやすい環境の整備に努めますとともに、経済界に対しましては、このたびの発着枠拡大の取り組みを契機といたしまして、寄附への協力が再開されますよう、改めて協議を重ねているところであり、今後とも、未造成額の早期解消に努めてまいります。
 
(七)地域住民の意見等への対応について

(梅尾議員)
ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。
7番目でありますが、地域住民の意見等への対応ということですが、私は、北海道や地域の発展のためには、先ほどもお話ししましたけれども、この発着枠拡大のような、新千歳空港の機能強化の取り組みを積極的に行っていくべきと考えるところであります。そのためには、空港周辺地域の住民の理解と信頼を得ながら、生活環境にも配慮して協議を進める必要があるのは当然であります。
地域に住む者の実感としては、やはり、深夜、早朝の航空機騒音は特に気になるものでありまして、高齢者の方からは、安眠を妨げないでほしいといった切実な声も聞かれるところであります。深夜・早朝時間帯の発着枠拡大に当たっては、こういった地域住民の声に対して、きちんと誠意を持って耳を傾け、特に住宅防音対策については、地域が求める対策を実施する必要があると思います。
千歳市での協議がスタートしてから、既に3カ月たっているわけでありまして、道は、地域の意見をどのように把握し、今後、地域との協議に向けて、どのような姿勢やスケジュール感で取り組んでいこうとされているのか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
 
(交通企画監)
発着枠の拡大に向けた今後の対応についてでございますが、道といたしましては、枠拡大の実現には、空港周辺地域に暮らす地域住民の皆様方の御理解と御協力が何よりも大切であると考えており、地域住民の皆様の率直な御意見をお聞きすることが重要であると考えております。
このため、道では、昨年12月の千歳市地域協議会の開催後、千歳市を通じまして、道主催の地区説明会の開催を地域に打診したところでありますが、住民の皆様の御意向により、現在、千歳市が中心となって、地域協議会委員による勉強会を開催し、道提示案に対する地域の意見や要望の集約に向けた取り組みを行っているものと承知しております。
いずれにいたしましても、枠拡大の実現に向けましては、千歳市や苫小牧市の地域住民の皆様の御意見、御要望をしっかりと受けとめさせていただき、枠の拡大後も、地域の皆様方に安心して暮らしていただけるよう、地元2市と連携して対応策を検討し、次回以降の地域協議会でお示ししながら、理解を得てまいりたいと考えております。
 
(八)地域協議会への知事の出席について

(梅尾議員)
これからが本番という段階に差しかかってきたと認識をいたします。
そこで最後に、地域協議会への知事の出席についてお尋ねをしてまいりたいと思います。
今回の枠拡大の協議は、平成21年から始まったと承知しておりますけれども、これまで、高橋知事には地域協議会に御出席をいただいておりません。
枠拡大に向けて、地域の信頼と協力を得ながら、早期に合意に達するためには、地域協議会に知事がみずから出席するなど、地域住民の声を直接聞いて、しっかりとリーダーシップを発揮していただくことが大変重要であり、また必要だというふうに私は考えているところであります。
6枠合意など、これまでの地域協議会における対応状況を含め、知事の地域協議会への出席についてお伺いをしたいというふうに思います。
 
(交通企画監)
地域協議会への知事の出席についてでございますが、平成2年に開始いたしました、新千歳空港の24時間運用に関する地元協議におきましては、平成6年の6枠合意までの間、騒音測定のためのテストフライトの提案や、大筋合意に向けた協議など、節目となる地域協議会には知事が出席をしているところであります。
このたびの協議に当たりましては、枠拡大に伴う航空機騒音に対し、地域住民の皆様の不安や御懸念が大きいことなどから、今後の協議において節目となる地域協議会には、知事が出席し、住民の皆様との率直な意見交換や協議をさせていただく機会を設けてまいりたいと考えております。
 
(梅尾議員)
大きな節目ということについては、私が思うに、今、地域住民の意見をまとめて、道に提出される状況にありますが、その対策案といいますか、新たな提示をするときが、一つの大きな節目になるものと考えておりますので、ぜひとも、知事のリーダーシップを見せていただきたいと切にお願いしたいと思います。この件については、ぜひ、知事の決意をお聞かせいただきたいと思いますので、総括質疑に回していただきたいというふうにお願いをいたします。
これで終わります。ありがとうございました。